2010年9月15日水曜日

ヌートリア

ヌートリア」とはスペイン語カワウソ(の毛皮)を意味し、原産国は、南アメリカである。

毛皮を取るために移入したものが野生化し現在、北アメリカ、ヨーロッパ、日本を含むアジアに繁殖

している。

ヌートリアは丈夫で育てやすく、柔らかい上質な毛皮が安価に入手できるため、第二次世界大戦

ろには、軍隊の防寒服用として世界各国で飼育された。

日本では1939年にフランスから150頭が輸入され、飼育が奨励された。

このころは軍隊の「勝利」にかけて「沼狸」(しょうり)と呼ばれ、1944年ごろには、日本全国で4万頭

が飼育されていた。

終戦後、毛皮の需要が激減したことに伴い、その多くが野外に放たれ野生化した。

これらの子孫が各地で定着し、西日本各地に分布が拡大していたが、千葉県や静岡県の一部でも

生息が確認されており、今後も拡大すると考えられる。

特に岡山県にはかなりの数が生息しており、年間約800-2000頭もが害獣として捕獲・駆除されてい

る。

野菜などに対する食害のほか、絶滅危惧種に指定されているベッコウトンボ生息地を壊滅させ

るなど、在来種の生態系への影響も深刻である。

じゃあ野生化したヌートリアを捕獲して毛皮にすればいいのでは?と考えてしまいますが、実際、

ートリアの最高級と言われる毛皮は、養殖されたものでないとマフラーやコート、ぬいぐるみなどに

は、加工できないらしい。

人間によって、持ち込まれ 人間によって、野生化してしまい いろいろな被害が出ているという現

状を考えると複雑な気持ちだ。



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